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色選びに迷わない!デザイン時に役立つ色彩心理

グラフィックデザインする上で、「色選びが難しい」「どの色にしようか迷う」という声をよく耳にします。

色には人間の身体や心理、行動に影響を与える力があります。

色ごとにどんな効果があるかを理解しておけば、色選びに迷ったり悩むことはありません。

色を適切に使用することで、イメージを伝える力がグッと強くなります。

ここでは色ごとの特徴とイメージを紹介します。



各色の特徴・イメージ

赤(C0M100Y100K0、#ff0000)

活力UPや食欲の増進、アクティブな象徴の色。また危険を想起させるので注意を促す場合に使用。(信号の赤)強調したい時によく使う。

活気・情熱・炎/危険・怒り・負傷

緑(C100M0Y100K0、#009944)

情緒の安定、安心や癒しの色。優しい印象で集中力の維持や気持ちのリラックスを促す場合に使用。自然やロハス感を出したい時に使う。

食べ物を美味しそうに見せることができるので合わせて使うことも多い。

自然・癒し・安全・新鮮/未熟・受動的

青(C100M0Y0K0、#00a0e9)

空、水といった生きるために必要な要素を想起させる色。爽快感、精神を落ち着かせる効果もあり、嫌悪感を示す人も少ないので、コーポレートカラーに使用されることが多い。信頼や知的なイメージを出す時に使用。

誠実・信頼・爽やか・知的/冷淡・悲しみ

黄(C0M0Y100K0、#fff100)

光や太陽を想起させる、もっとも明るい色。ポジティブな気持ちを促す他、認識しやすいので注意喚起やポイントに使用することが多い。元気で活発なイメージを出す時に使用。他の色との相性も良いので、差し色で使うことも多い。脳が活発になり頭の回転が早くなる。

エネルギー・明るい・幸福/危険・不安・軽率

紫(C60M100Y0K0、#7f1084)

高貴さ優雅さ上品と下品、神秘と不安など、シーンによって相反する色。使用が難しく好みが分かれる。個人的には避けている色。運動神経の働きを抑制する効果がある。

高級・上品・神秘的/不安定・下品

ピンク(C0M60Y0K0、#ee87b4)

柔らかく、女性的なイメージの色。不安を和らげたり、優しい気持ちになることを促す。子ども向けや女性向けのデザインの際に使用。

幸福・愛情・美/欲情・幼稚

茶(C60M80Y100K30、#66391f)

木や土などの自然を想起させる色。温もりや居心地の良さを感じさせる。あまり主張しないのでどんな色とも相性が良い。和風にする時や伝統的なデザインにする時に使う。

大地・堅実・伝統/頑固・地味・退屈

オレンジ(C0M60Y100K0、#f08300)

陽気・元気な印象の色。ポジティブな色で美味しそう・ビタミンカラーなので食べ物系とデザインと相性が良い。食欲を増進させる。男性的でも女性的でもあるので、使い勝手が良い。

陽気・元気・温もり・歓喜/わがまま・奔放

白(C0M0Y0K0、#ffffff)

もっとも明るい色。清潔・潔白なクリーンなイメージ。他の色に干渉しないのでベースカラーに使用しやすい。純潔さや純真さを表す。

純粋・潔癖・神聖・光/無

グレー(C0M0Y0K30、#9fa0a0)

周囲の色を引き立てる色。落ち着き・謙虚なイメージがあり、背景に使用したり、黒文字がきつい印象を与える場合に、グレー文字にして印象を和らげる時がある。

落ち着き・謙虚/無機質・曖昧

黒(C0M0Y0K100、#000000)

強さや高級感がある一方、ネガティブなイメージもある色。有彩色を引き立てつつも高級感やモダンな感じを出すことができる。相手を威圧し、力を象徴する。

力強さ・威厳・高級/不幸・闇

色選びの注意点

各色の特徴を踏まえつつ、ターゲットにどんな印象を与えたいかを考えて選びましょう。(食欲が湧くようなデザインにしたい場合は青・紫系は避けて、緑・オレンジ・赤などのビタミンカラーにする等)

また、意図なくただ色を選んだだけでは、素人っぽいデザインに見える原因になります。各色の役割をきちんと意識して色を選びましょう。

ABOUT US

mmm-designグラフィックデザイナー
mmm-design(スリーエムデザイン)代表のフリーランスグラフィックデザイナー。日々の制作実務の経験を元にグラフィックデザインスクールの講師やチラシ講座を開催しています。初心者の方にもわかりやすくをモットーに記事を書いています。